2010年9月1日水曜日

XTERRA JAPAN 2010 丸沼大会

報告が少し遅くなりましたが、8/29に群馬県の丸沼高原で開催されたXTERRA JAPANのTrailrun30kmのレースに参戦してきた。

レースの状況


はっきり言って、メッチャキツいレースだった!標高1500mから2600mの山々を、確か4,5つの山を駆け抜けるレースですが、勾配はキツいし、酸素は薄いし、メチャクチャしんどいレースだった。


序盤の9kmぐらいまでは、ペースを抑えつつも、普通に走れたのですが、白根山を頂上、目指す過程で、急に体が重くなって、まともに走れなかった、いやまともに足が動かなくなった。途中までは、一緒に出場した友人たち一緒に行動していたのですが、白根山・山頂付近から、気持ち悪くなって追随できなくなった。

▼白根山山頂


▼記念撮影


そしてレース半分の15km地点。確か、この時点でスタート開始してから3時間半ぐらいでしたが、ハムストリングがパンパンで、フルマラソンの35km壁をわずか15km地点で感じるとは予想もしてなかった。

そこから、白根山、五色山、座禅山などを登っては下ってを繰り返す。そのうち、体が重いだけでなく、頭も痛くなり始めて、ある意味地獄を見た。そして、持ってきた行動食も喉を通らなくなり、やばい状態に。レース終了後に聞いたのですが、これは高山病の症状らしい。。。

何かがおかしいと思いつつも、黙々と走ったり、登ったり、そして転んだりを繰り返しながら、21km地点のエイドステーションで休憩。カーボショッツ、三ツ矢サイダー、レモンの皮のお菓子を食べて、一息する。しんどい時は、酸っぱいものしか喉が通らなくなるのは本当みたいここで15分ぐらい滞在していたと思う。この時点で5時間以上は経過していた。。。

21km地点からは、基本的に下り基調。スキー場の下りなので、勾配はキツいですが、標高も低くなってきているのか、それともエイドでの休憩が効いたのか、少し気分も良くなり、ペースを上げて走れるように・・・個人的には、途中にあった腐葉土のフカフカな林道が一番気持よく走れた。

が、林道過ぎた後に出てくる、スキー場のコースをそのまま突っ切ってしまいコースアウトする。実は、これまでに3回コースアウトしているのですが、4回目のコースアウトが一番大変だった。4回目は、得意な舗装路だったので、グイグイ下っていったのですが、途中で目印となる黄色いテープが無いことに気づいて、またきた道を登って元のスキー場に戻る。戻った瞬間に、XTERRAの案内表示が少し雑草に埋れていた。。。多分コースアウト分を合計すると2kmぐらいは余分に走っていると思う。やっぱり、集中力が途切れてしまっている証拠なんでしょうね

あと、途中でこんな障害物リレーに出てきそうな物が。これをよじ登れということです。

▼壁


足パンパンな状態でこれはきつかった。普通によじ登ろうとすると、滑って落ちてしまった。結局助走して、一気に這いつくばって登りました。普通に走らせてよ~と思いました。

この障害物を越えると、割と普通に走れるコースになる。最後の5kmの丸沼の周りを走るコースは、普段僕たちが関西の山々で走っている感じのコース。そして、そこから最後の力を振り絞って、本当のトレランが開始される。下りはいつものペースで走り、登りはゆっくり走るって感じを繰り返す。すると、奥のほうからゴール地点のBGMが聞こえ始めて、気持ちが楽になった。

そして、最後の600m。係の人が、「あと600m、頑張って~!」と声をかけてもらい、ラストスパートをかけて、ゴール!

▼レースで使用したシューズ(THE NORTH FACE Single-Track)




正確なタイムは、わかりません。ガーミンも22kmぐらいで電池が切れて、タイムが分からなくなったし、掲示板にタイムが掲載されていたようですが、そこまで余裕がなかった。たぶん、制限時間(8:15)の30,40分まえには到着していたのではないかと思います。

レースを終えて


正直、キツくて、足が痛くてだけが残ったレースだと思いました。風景を楽しむ余裕は無かったし、後半は持ち歩いたソニーのDSC-TX5での風景撮影は全くやってません。それぐらい、キツいレースだった。

個人的には、このレースは僕が求めているトレイルランではないと思う。ほぼアドベンチャーレースの短距離版にして、個人戦って感じかな?短い距離(?)のなかで、何度も登ったり下ったりを繰り返すドMレース。純粋にトレイルの走りを楽しみたいのであれば、このレースは向いていない。やっぱり、石川弘樹さんプロデュースのレースのほうが向いていると思う。

しかし、何も収穫が無かったわけではない。このめっちゃキツいレースを通して、ある意味自信はついた(笑)10/3の斑尾50kmのテストランと位置づけて参戦したものの、もしかすると、距離は短いもののエクステラの方がキツいかもしれません。フルマラソンや東山三十六峰のレースが楽に感じますね。ある意味武者修行になったかなと思います。

だが、XTERRAは、もう今後は出場するつもりはありません。

今後XTERRA Trailrunの参加を検討されている方へ


XTERRAは、世界各地で開催されているオフロードのトライアスロン競技ですが、中でも日本の丸沼大会のトレイルランはXTERRAの中でも世界一厳しいそうです。参加者のなかには、普通にアドベンチャーレースに参戦されている人やトライアスリートなどがごろごろ居ます。それなりの準備・トレーニングを積まないと、地獄を見ます。現に、エントリー枠350名なのですが、参加者は250名程度。トレランブームのなか、満員にならないのは、やはりキツさを象徴していると思う。

が、その中でも、一度挑戦してみたいという人は、これだけはやっておいて欲しい。それは、2000m級の山での高山トレーニングです。僕の場合、高山地での経験が無かったのが原因かと思います。残念ながら、関西には2000m級クラスの山は存在しないため、長野あたりへの遠征は必要かと思います。

とりあえず、時間内で完走できたので良かった。強行スケジュールであったものの、旅行自体は楽しかったし、ガスコンロのお湯で沸かしたカップヌードルも美味かった。

このXTERRAの経験が、次回の石川弘樹プロデュースのMadrao Forest Trails 50kmに活かせると思います。

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