2010年10月5日火曜日

Madarao Forest Trails 50km in 2010

トレイルランナー・石川弘樹選手プロデュースの「Madarao Forest Trails 50km(斑尾フォレストトレイル 50km)」に参加してきた。



実は、8/29のXTERRA JAPAN Trailrun 30km以降、全く山に入っておらず、XTERRA Japan以来のトレイル、つまり1ヶ月ぶり。

正直、XTERRAでコテンパンに打ちのめされて、トレイルを恐れていた?ということも若干あるのですが、山から離れて、ここ1ヶ月は、装備の見直しから、フォームの修正、そして科学的な分析まで、フィジカル面というよりかは、ソフトウェア的な調整を行ってました。

なかでも、重視したのが、レースのペースの策定。ロードであれば、速度での調整が容易だが、トレイルは、登りもあれば・下りもある。そして標高などの高さも考慮しないと、終盤まで体が持たない。というわけで、色々考えてみた結果、「心拍数」をベースにペースコントロールすることにした。そして、基準となる値というのは、乳酸が増加し始めるしきい値である「LT値」を超過しないようにペースコントロールすることにした。LT値などの情報については、SUUNTOの「はじめての心拍トレーニング」が非常に参考になった。ここには、石川弘樹さんが執筆した心拍数を用いたトレーニングやレース運びの情報も掲載されているので、非常に参考になります。

▼はじめての心拍トレーニング(SUUNTO、PDF形式))

http://www.suunto-japan.jp/download/beginning_hr.pdf

レース当日の状況


▼スタート前の管理人



そして、10/3 AM6:30。50kmのトレイルレースがスタート。今回僕が考えたレースプランは、最後尾から入って、徐々にペースを上げて、後ろから攻めるという戦法。ある意味最後尾から何人抜けるかなという少しゲーム感覚ももたせた。

そして、1Aエイド~2Aエイドまでは、順調なレース運び。基本的に、登りは徒歩もしくは軽めに走ってペースを抑える、そして下りで一気に抜いて順位を上げるような感じでした。そして、レース前半の最大の難関である「斑尾山」の登頂。いつもなら、ハァハァ言いながら登るのですが、LT値以下に抑えてペースコントロールすることで楽に登れた。

▼斑尾山 山頂



▼斑尾山から野尻湖を望む景色



斑尾山から望む野尻湖は、めっちゃ綺麗やった。ホンマに絶景。レース終了後、大阪に帰るときに、野尻湖の横を車で通ったのですが、すごく綺麗なところでした。また個人的に行ってみたいなあと思いました。

そして、山頂からは、下り基調! 登りからの開放感から、気持よく走れた。ドンドン下りで追い抜く感覚はタマラナイね。「すんません、先にいきまーす」って感じで。

そして、3Aエイドステーションに到着。ここまでは、想定以上に楽に且つ気持ちよく走れ、順調なレース運びでした。しかし、3A~4Aエイドステーションの間がこのレースで一番キツカッタ。というのは、ハムストリングと股関節も少し痛みが出始めて、走るのが辛くなってきた。そして、左踵にマメが出来始めて、苦しい展開に。。。。



それでも何とか4Aエイドステーションに到着。とりあえず、マメの処置をせないとアカンかったので、用意されていたパイプ椅子に座って、靴を脱ごうとしたところ、なぜか左ふくら脛をつる...('A`)  レース後、友人に聞いた話では、リンパの流れが急に変わるとつることがあるそうです。

そして、マメの処置後、足の疲れを取るためにストレッチと、C3fitのタイツの上から水をかけてアイシングをしたのちに、4Aエイドステーションをでる。すると、アイシングの効果が出たのか、ハムストリングと股関節の痛みが収まり、なんとか走れる状態に。

そして、「生命の森」に到着。ここは、レース前日の午前中に、レース参加者の希望者の方々が植林された場所。 パワーがもらえたような気がします。でも、本当なら自分も参加して植林をすれば、もっとパワーが貰えるんでしょうね。次回は、是非植林活動に参加してみたいなあ~と思います。




そして、第二関門を制限時間の35分前に通過したあと、毛無山へ。毛無山の山頂を目指す途中、なにやら獣の匂いと気配を感じた。なので、しばらく警戒しながらゆっくり歩いていると、やっぱり獣の鳴き声がしたので、熊鈴と時計の電子音で、こっちの存在をアピールしつつ、この場を立ち去る。

その時に一緒にいた選手の人も、「何か居るね。足跡も真新しいし。。」って感じで意見が一致。あと、道脇に獣がしたであろう大きな糞もあった。(2週間前の信越五岳で出たクマ?)

▼毛無山山頂


そして、毛無山からラントレ関西のボランティアの人たちがいる5Aステーションまで、一気に下る。途中、20名ぐらい年配のハイカーさんたちに温かい声援を頂く。これは、めっちゃパワーを貰えました。そして、ラントレ関西の皆さん(僕が所属しているトレランのチーム名の略称)がいる5Aステーションに到着。そして、ここで最後の補充(エネルギー、水分、塩、そして精神的なパワー)をし、ゴールに向かう。

やっぱり、最後の最後なのか、皆さん凄いつらそうだった。が、僕は、スタートからずっと心拍数によるペースコントロールをしていたためか、肉体的にも精神的にも余裕があって、最後の7kmは、20~30人ぐらい追い抜いたと思う。そうすると、あっという間に斑尾高原ホテルの方に出て、そしてゴールあるレストランハイジの方へ向かう。



上の写真は、最後の下り。この風景を見たとき、「やったー、ゴールや!!」という気持ちと、もう少し走りたい気持ちが複雑に混じり合ったが、そのままゴールへ!タイムは、8時間26分(Garmin測定値)。公式タイムはまだ知らないのですが、制限時間の34分前に到着。

斑尾50km完走して


ゴール直後は、まだまだ走れる!という気持ちは十分にあった。

心拍数が上昇しないようにペースコントロールしていたので、結果的には自分をあまり追い込んで走っていないというのもあるんでしょうが、今回の走りは良い収穫になった。ある意味、50kmよりも長い距離もまだ走れるという自信は着いたし、逆にまだまだ追い込めるという自信もあり、素晴らしいデータが採取出来たと思う。

XTERRA 30kmと比較してどっちがしんどかったといえば、明らかにXTERRA。XTERRAの場合は、高山病になったという大きな差はあるけど、斑尾50kmは距離は長いものの、コースがめちゃくちゃよかった!ホンマに気持ちよく走れるコースで、病みつきになりそうです。なんか、いろいろあってホンマに面白かった。さすがに50kmも走ると疲れるけど、凄いいい経験させてもらいました。来年も、是非クリック戦争に打ち勝って、斑尾50km出ます!

さて、これからロードレースシーズン。次の大きな大会は、12月の奈良マラソン(フル)。今月からは、トレイルの回数を減らし、ロードでのペース走、インターバルなどのトレーニングを中心に展開していきたいと思う。10/24に、ゆりかもめの30kmのレースがあるので、これでフルの調整していきたい。

ほんで、次回のトレイルのレースは、12月12日の東山三十六峰(30km)です。実は、奈良マラソンの次の週。。。まあ、なんとかなるでしょう!4月の平尾台もチャレンジしてみたいな。

P.S
予報では10/3は雨だったのですが、当日はすっかり晴れました。うん、やっぱりオイラは究極な晴れ男。

2010年10月1日金曜日

Madarao Forest Trails 50kmまであと2日!

待ちに待ったMadarao Forest Trails 50kmまであと2日。皆さん少しご無沙汰しております。実は8/29のXTERRA JAPAN以降、全然山に入ってトレランやってません。まあ、色々仕事とかお友達と旅行に行ったりと中々トレランしにく時間がなかったんです。。。

まあ、それはさておき、現在斑尾50kmに向けて、着々と準備中。斑尾50km向けに用意したギアを少し紹介してみたいと思う。


まずは、タイツです。トレランでは、よく「コンプレッションハーフタイツ+膝テーピング+ゲーター」というパターンで走ることが多いのですが、今回はC3fitのサポートロングタイツを履いて参加することにした。

今までの経験からいうと、やっぱりトレランの場合ですと、こういうサポート系のタイツの方がいいかも。コンプレッション系の場合、足にすごい負担のかかるトレランですと、コンプレッション系の回復力が、蓄積する疲労に追いつかないような気がしたので。。。

CW-Xのスタビライクスモデルのタイツは持っているのですが、今回は斑尾用にC3fitを新調。履いた感じは、CW-Xよりも膝周りのフィット感がええなあ。あとは腰回りとが、しっかりサポートされている。



次に足首のテーピング。テーピングといえば、ニューハレも出てきますが、足首に関しては、ニトリートの「あしくびかんたん」の方が好みかな。

ニューハレのやつは、1枚ではサポート力はないし、3枚がさねで貼ると、ガチガチになってこれもまた走りにくい。。。ニトリートの「あしくびかんたん」は、1枚でも十分なサポートがあるとおもう。1枚でフィギュエイトで貼れるというのがミソなのかな??



次、トレランザックです。HAGLOFS(ホグロフス)のStaminaというモデルです。今回のレース初投入品。前回のXTERRA Japanで使っていたNATHANのザックが、レース中に破けてしまいまして、すぐに用意しないといけないということで大阪・森ノ宮のRUN-Walk Styleで購入しました。

使用感などはまだよく分からないが、腰に巻く太いベルクロのベルトが走行中の揺れを抑制してくれそうです。その他の使用感は、RWSさんのブログの記事をご参照ください。





そして、次はウインドブレーカー。僕が愛用しているのはPatagoniaのNine Trails Jacketです。

特徴はなんといっても軽いのと、内側のポケットにくしゃくしゃと入れますと、写真の右のとおり小さくできます。他のメーカー(例:Mont-bellのULジャケット)の場合、別途袋が付いていて、この袋に収納しないと小さく纏められないのですが、Nine Trails Jakcetは内ポケットにくしゃくしゃっと入れるだけ。

レースの時は非常に重宝します。あと、防水加工もされてますので、少々の雨ならこいつで問題なし。



そして、ウェアです。TシャツはTHE NORTH FACEのもの(商品名忘れた、今年の夏のバーゲンで買ったもの)、ボトムはPatagoniaのM's Ultra Shortsです。

M's Ultra Shortsは、今回の新調品。ポケットがあっちこっちあって、何か一時的に収納するときに便利。特に、後ろはベロクロがあって、レースで走行中も、モノを落としたりする心配はなし!

とまあ、今回のギアはこんな感じです。他にも細かいものもありますが、また機会があれば紹介したいと思います。

あと、2日!めっちゃ楽しみやわ!!